サイトカインは、リンパ球やマクロファージ、樹状細胞などの免疫担当細胞のみならず間葉系幹細胞(MSC)など多種多様な細胞から産生され、微量で強力な生理活性を示す蛋白質で、生体内で細胞間の情報伝達を担っています。それ故、サイトカインが治療の手段や標的になっています。2020年の世界で最も売れた医薬品のトップ20には、1位のTNF-aを始め、IL-12/IL-23とIL-17に対する抗体医薬が入っています。本研究室では、遺伝子操作マウスや各種の疾患モデルマウス、ヒト末梢血単核球、iPS細胞などを用いて、このようなサイトカインのBiologyに関する基礎的研究のみならず、免疫、がん、再生医療、ヒト免疫反応のvin vitro細胞培養系での構築などの研究を行っています。